Bitget App
スマートな取引を実現
暗号資産を購入市場取引先物コピートレード自動売買Bitget Earn

香港規制当局ら、ステーブルコイン発行体のライセンス取得義務についての協議結果を報告、早期立法化へ

neweconomy-news (JP)2024/07/18 08:25
著者:髙橋知里
シェア
ツイート
LINEで送る

コンサルテーションの結論を報告

金融サービス・財務局(FSTB)と香港金融管理局(HKMA)が、香港の法定通貨参照ステーブルコイン(FRS)発行者へのライセンス制度に関するコンサルテーションの結論を7月17日報告した。

両機関は報告書の中で、回答者の大多数がFRS発行者にライセンス制度を導入すべきとの意見に同意したと述べた。

同協議は2カ月間の公開協議で、2月に終了したという。また、業界関係者や専門機関から108件のコメント提出があったという。

また報告書で両機関は、「香港で規制対象となるFRS発行者はHKMAからライセンスを取得する必要がある」とし、「FRS発行者の設立地、事業所所在地、FRS利用者へのその後の顧客サービスの提供、発行・償還請求の処理に香港の銀行口座を使用しているかどうかなどの要素を考慮する。この件に関してはさらなるガイドラインを提示する予定だ」と報告した。

またHKMAは、「ある人物が香港の一般市民に対してFRSの発行を『積極的にマーケティング』しているかどうかを判断する際に、複数の要素を考慮する」とし、その複数要素としては具体的に、マーケティング・メッセージで使用される言葉、対象読者、使用されているドメイン名などが対象となるようだ。

その他に両機関は、一部回答者から寄せられた「常に完全な裏付けを維持する必要性」に関する懸念について、「準備資産の不足は、FRS利用者が保有するFRSの全てを額面価格で法定通貨と交換することができず、潜在的にFRSの暴落を招き、エコシステムの信頼性に影響を与える可能性がある」ため、「FRSの発行額は、いかなる時点においても、常に準備資産によって完全に裏付けされていなければならない」と主張している。

両機関は回答者からの意見・提案を考慮しながら立法案を確定し、できるだけ早く立法院に法案を提出する予定だという。

FSTB長官のクリストファー・ホイ(Christopher Hui)氏は、「VA取引プラットフォームに対する既存の規制体制に加え、FRS発行者に対するライセンス制度を設けることで、香港のVA規制の枠組みが国際基準に沿ってさらに強化され、FRS発行業務に関連する潜在的な金融安定リスクが効果的に緩和される」と述べている。

FSTBとHKMAは昨年12月、共同で同協議に関するコンサルテーションペーパーを公開。同提案ではステーブルコイン発行体に対し、「香港の1つ以上の法定通貨の価値に連動するステーブルコインを発行する場合」は、HKMAから認可を受ける義務があることや、ステーブルコインに対する規制に必要な権限をHKMAに与えることなどが提案されていた。

関連ニュース

  • 香港が「デジタル香港ドル」の試験運用の第2段階を開始、トークン化やプログラマビリティに焦点
  • 香港金融管理局、ステーブルコイン発行体に対しライセンス取得義務付けを提案
  • 香港有識者らが香港政府ステーブルコイン発行求める提言、脱ドル化実現可能性も
  • 香港規制当局が暗号資産規制枠組みを更新、複雑な商品はプロ投資家のみ提供に
  • 香港規制当局、暗号資産の監督範囲拡大を計画。ステーブルコイン発行体も対象へ

参考: 発表
images:iStocks/seungyeon-kim

関連するキーワード

シェア
ツイート
LINEで送る

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

前の記事 ステートストリート、独自ステーブルコインの発行検討か=報道

合わせて読みたい記事

ステートストリート、独自ステーブルコインの発行検討か=報道 ステートストリート(State Street)が、独自のステーブルコインの開発を進めていると、ブルームバーグが関係者からの情報として7月18日報じた
大津賀新也 ニュース
スタンダードチャータード銀行支援のZodia Markets、Elwoodの暗号資産OTC事業を買収 デジタル資産取引事業会社の英ゾディアマーケッツ(Zodia Markets)が、デジタル資産のリスク管理ツールおよびポートフォリオ分析機能提供のエルウッドテクノロジーズ(Elwood Technologies)のデジタル資産OTC取引事業会社であるエルウッドキャピタルマネジメント(Elwood Capital Management:ECML)の買収合意について7月17日発表した
大津賀新也 ニュース
BTC担保の米ドルステーブルコイン「USDh」、BTCトークン規格「Runes」でローンチ ハーメティカ(Hermetica)によるビットコイン(BTC)担保の米ドルステーブルコイン「USDh」が、ビットコインネットワークのトークン規格「ルーンズ(Runes)」でローンチしたことが7月16日発表された
一本寿和 ニュース
マウントゴックスが債権者への弁済を報告、クラーケンへ48,641BTC送金も 暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックス(Mt.Gox)が、債権者へ2度目の弁済を行ったと7月16日発表した
髙橋知里 ニュース
ビットトレード、全取引ペアの売買手数料を無料化へ ビットトレード(BitTrade)が、取引所サービスにおける全ての通貨ペアについて、売買手数料を無料にすることを7月17日発表した
大津賀新也 ニュース
ドイツ当局、ビットコイン売却で28.8億ドルの収益 ドイツ連邦刑事警察庁(BKA)が押収したビットコインの売却について、最終的に28.8億ドルの収益が得られたようだ。ドイツのザクセン州の州都ドレスデンの検察庁が7月16日正式発表した
大津賀新也 ニュース
ポリゴンラボがZK証明システム「Plonky3」公開、オープンソースに ポリゴンラボ(Polygon Labs)が、新バージョンのゼロ知識証明(zkp)システム「プロンキー3(Plonky3)」のリリースを7月16日に発表した
田村聖次 ニュース
【7/17話題】バイナンスジャパンがRNDR取扱一時停止へ、DMM Bitcoinの不正流出に北朝鮮ハッカー関与かなど(音声ニュース) バイナンスジャパンがレンダートークン(RNDR)取扱一時停止へ、ソラナ移行でJVCEA承認まで、DMM Bitcoinの不正流出に北朝鮮ハッカー集団「ラザルス」関与か、ソラミツ、パラオの「ブロックチェーン貯蓄国債システム実証事業」とパプアニューギニアの「CBDC実証実験」開始、TON開発支援のオープンプラットフォーム、「Catizen」開発のプルートスタジオへ出資、ユニスワップウォレット、Chrome拡張機能版がリリース
あたらしい経済 編集部 Sponsored
ソラミツ、パラオの「ブロックチェーン貯蓄国債システム実証事業」とパプアニューギニアの「CBDC実証実験」開始 ソラミツが、パラオ国およびパプアニューギニア国の金融システム高度化に向けた実証事業の開始を7月17日発表した
大津賀新也 ニュース
最新の記事をさらに見る >
0

免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。

こちらもいかがですか?

UTG-SOLの入金サービスの一時停止に関するお知らせ

Bitgetはユーザーの皆様の取引体験をさらに向上させるため、2024年9月7日(UTC)から当面の間、UTG-SOLの入金機能を一時停止いたします。 なお、一時停止期間中もお取引に影響はございません。UTG-SOLの入金サービスが再開できるようになりましたら、別途アナウンスまたは公式コミュニティによりユーザーの皆様にご案内いたします。 ユーザーの皆様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。最新情報はBitget公式アカウントでご確認ください。

Bitget Announcement2024/09/07 04:12